読書日記「キャラメル工場から」 ネタバレ注意
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佐多稲子「キャラメル工場から」
概要
父の事情で家族と上京したひろ子の少女の集団労働の実話。男性主権の社会の生々しい小説です。
ジャンル プロレタリア文学
感想
プロレタリアの有名どころといえば蟹工船ですが、これは…労働環境のきつさとかの前にまず哀れ、可哀想とかそういう感じがします。
小学生の女児が酷な父親のせいで低賃金、重労働に晒されてしまうという展開は心を刺すものがありますね。
女児の父親が新聞の求人を見て、働きに行かせようと言い、母親は止めるのですが男性主権の時代です。女児や母親が反対しても働きに行かされます。
他のプロレタリア文学とは違う、女性目線のかつての社会の厳しさを知れるよい一冊でした。
プロレタリアを読んだことがない人とかにもお勧めできる、短いお話なのでよければ読んで見てください。
読了 2017年 9月28日
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